【ディープインタビュー第6弾】『空想亭こばなし』横尾公敏氏インタビュー! 発売中のイブニング22号からの新連載です!

2013/10/28 18:00

新連載

この秋、「イブニング」は5号連続新連載攻勢中!

最高の新作を放つ7人の作家それぞれの意気込みをお届けするディープインタビュー第6弾は、1話完結の小噺スタイルで描くSF奇譚『空想亭こばなし』横尾公敏氏!

大好きな昭和の“におい”が香るように……。

SFレトロな世界観から、ネタ出しの方法まで丸ごと聞きました!

『空想亭こばなし』は10月22日(火)発売の「イブニング」22号から新連載開始!

『空想亭こばなし』横尾公敏氏インタビュー


——「イブニング」で描くことになったきっかけを教えて下さい。

『ヤミの乱破』(コミックプラス作品ページ)の感想をツイッターで呟いたら、担当編集さんが自分のつぶやきを発見してくれて、それがご縁でした。

会って話してみたら、速水螺旋人さん(作者サイト)が共通の知り合いだと分かったりして。

『ヤミの乱破』は単行本が出てくれたので一読者としても、とても嬉しくて!

他にも「イブニング」で連載されている漫画家さんの本をたくさん持ってます。「イブニング」と水が合うみたいです。

見開きページの下書き。これは第2話でしょうか?

見開きページの下書き。これは第2話でしょうか?


——作品の着想はどこから?

ネタはいつもノートに書き溜めていて、試しに担当さんに見せてみたら「もったいないので小噺形式で出せるだけ出してみたら」と言われて、今回のスタイルになりました。

80年代の昭和臭がするネタが多くて、ちょうど自分が小学生の時に観ていた特撮ものとか妖怪もののテレビドラマの雰囲気が出せるといいな、と思いまして。

昭和ならではの“ごった煮感”というか綺麗すぎない、むさくるしい世界観が好きなので、そういう雰囲気の作品集にできたらいいなと思っています。


——落語スタイルでストーリーテリングするアイディアはどこから生まれたのでしょうか?

担当さんから「ひとつキャラクターを立ててくれ」と言われたのがきっかけです。

最初ロボットという話もあったのですが、やるなら昭和臭のあるアンティークなものがいいな、と。

それから水先案内人役も欲しかったんです。それに落語家をやってみたいのもあったので、今の感じに落ち着きました。

完成原稿と比べるとこんな感じです。

完成原稿と比べるとこんな感じです。


——1話完結にしたのは?

さっくり読めるところがいいかと思いまして。

前作(『ロボット残党兵』)くらいから、編集さんから読み切り作品をリクエストされることが多くなってきていて、今回は1話が完全に独立した形でやってみることにしました。


——1話完結だとネタ出しは大変そうですね。

ネタはいっぱい出るんですが、それをうまくまとめられるかどうかと、面白いかどうかを判断してくれる人がいないとだめなんです。

黒いスミベタ部分が印象的ですね!

黒いスミベタ部分が印象的ですね!


——ネタはどこから?

実は、キーワードがあればそこから作れちゃうんです。

自分は『ビデオデータ』という雑誌がたまらなく好きで、奥さんにも嫌がられるくらい家に溜めているんです。

この中で横に小さくB級映画を紹介している欄があって、小さいスペースで短くストーリーを紹介しているんですが、それを10年分くらいスクラップしています。

ストーリーのまとめ方がうまくて、漫画のネタに近いんですよね。

「手に刀を入れられて……」とか書いてあるだけですごく刺激されるんです。そこから自分ならこうしたい、というのをさらに膨らませていく感じです。

迫力ある見開きページが完成!

迫力ある見開きページが完成!


——なるほど。では、少年期はどんなものを読んでいました?

母が漫画好きで小さい頃から漫画が家にありました。

全体的に少女マンガが多かったですが、最初に親が買ってくれたのは松本零士先生の『銀河鉄道999』。

あとは『ゴルゴ13』の出生の秘密……みたいな話を親が突然買ってきて、怖いもの見たさみたいな感じで読んだ記憶があります。なぜあれを買ってきたんだろう?(笑)

それから、小学校低学年の時に漫画友達ができて、彼の好きな漫画が『カムイ外伝』とか『墓場の鬼太郎』で、お互いに貸し借りしてました。高橋留美子さんの作品も多かったです。


——そこから漫画家になろうと思ったきっかけは?

中学校に上がった頃から見よう見まねで漫画を描いたんですが、遊びの延長線上でした。

真面目にオリジナルを描き出したのはサラリーマンになってからです。

大人になってから、ちゃんとした趣味が欲しくて同人誌を始めてパロディものを描いていたんですが、ある時好きな同人作家さんで志宇舞(今石洋之監督)さんの作品が好きで、コミケに通っていました。

そこでコミティアのチラシを見つけて、同人仲間を「これに出てみない?」と誘いオリジナルを描き始めました。

そんな時、昔自分が好きだった『月刊COMICリュウ』(公式サイト)という雑誌が復刊すると知り、さらにその雑誌が出張編集部で来ていたので記念に持ち込みました。

そしたら、そこで受けた編集さんが自分の作品をたまたま読んでくれていて「描いてみましょうか」と声をかけて頂いて。

当時自分が描いていた『ロボット残党兵』というのを貸して欲しいと言われて貸したら、それで新人賞を頂いて、とんとん拍子で連載することになりました。

漫画家になりたい、という強い欲があったわけじゃなかったんですが、連載が軌道に乗った頃、子供が生まれるタイミングもあって奥さんに「脱サラして漫画家になっていい?」といったら「いいよ」と言われて、漫画家になるのを決意しました。

これまで、ゲーム業界や編集プロダクションに入ったりしてきたんですが、いつも漫画と少しずつ関わりのある仕事でしたし、ずっと漫画は好きだったんですよね。

最終的にここにたどり着いたような感じです。奥さんが漫画に理解があったのも大きかったかもしれません。


——ずっと漫画がそばにあったのですね。では、最後に新連載にあたっての意気込みをお願いします。

自分が子供時代に見ていたテレビ番組への愛がベースにあるので、昭和の雰囲気を感じてもらえたらいいな、と思います。

ノスタルジックな感じというか。混沌、情熱の臭いを出せたらと思ってます。

「そうそう、こういうの好きなんだよね」と言ってもらえるよう頑張ります!(終)



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